俺の主は頭がおかしい。
ということは随分前からわかっていたが今夜は君がいい なあなんて男である俺にのたまってしまう、そういうタイプのあれとまでは思わ なかったのでつい反応が遅れてしまった。女いるだろ、男にしたって俺はないだ ろ。とか一瞬思うがそんなこと言えるはずもなく、わかりましたと答えた瞬間床 に押さえつけられ口付けられて舌を絡ませられる、とここまでは良かった(いやこ れだって本当は良くない)が藍染様はその舌に思いきり噛み付きぎりぎり食いつい てきて、ほとんど千切れてしまった頃ようやく解放したかと思うと頬をぶん殴り 馬乗りにのし掛かかって血のスープ皿と化した口内に指をつっこんで嬉しそうに 笑い、脚を持ち上げると後ろの穴深くまで腕を突っ込んできた。激痛と凄まじい 圧迫感に俺は反吐を撒散らして喚いたが完全に無視されて内壁がぐんぐん圧迫さ れて一瞬気を失うがしかし爪を剥がされて目を覚ます。ばりばり。腕は抜か れたようだが腹は酷く熱くてなにか、多分出るべきではないものや出たらやばい ものがだらだら流れ出てきてて冷たい床を温めそこには血塗れの爪がいくつも転がっている。 肉ごと爪を削がれて俺はまた吐く。ほとんどなにも出ないがおくびが止まらなくて舌が 落ちてしまいそうだ。藍染様は立ち上がり刀をとってくると俺の腰にあて血がじわじわ 溢れるくらいにすべらせ、それを場所をずらして何度も何度も繰り返した。浅い傷はそ れでも痛い。這いつくばう俺の横に彼は腰を下ろし傷口をえぐり始めるがそれはまるで 子供が指で蟻の巣を崩すように執拗で容赦なく無邪気な様子だったので 俺はまた吐きそうになる。ひたすら肉をほじくり返されそのうち何かがずるずる 引きずり出されて、目が霞んでよく見えないが多分それも出しちゃいけないものだ。 やめろという掠れて水っぽい声をなんとか絞り出すと藍染様はふと手 を止め俺の下腹からのびてる管っぽいものをうちやり血と汚物だらけの手 で俺の頭をなではじめた。重い体をよじり赤く霞む目で睨みつけても彼は辛抱 強くなで続け、すえた匂いのべたべたするものが髪に絡んで固まりつつあっても 手を止めず時々そのぐちゃぐちゃに崩れた汚い髪を耳にかけるように梳かして大きな手はそのように執拗で暖かいものだから俺は彼を好きになってしまった。
ガーゴイルと











狂気はこんなふうにうつる